2005年06月04日

漢の闘い

QC.jpg無音潜航

 プルトニウムを毒物として使用する、いわゆるダーティーボムによって所沢の航空管制センターが破壊され、極東情勢は一気に緊張状態に陥る。そうした中、親善訪問中の中国より帰国途上、突如攻撃を受けた潜水艦「さちしお」と、中国海軍による包囲網との孤独な戦いが全編に繰り広げられる・・・
 細部がリアルで密度が濃い上に相手の動きを読み裏をかこうとする駆け引きも充分に迫力がありますが、この作品最大の魅力は「さちしお」と中国原潜「四〇五」の対決であり、日中の潜水艦艦長の意地と誇りが激突するところだと思います。冒頭のテロや国際情勢といった伏線がほとんど投げっぱなしのままで終わってしまうのが残念ですが、それでもこの作品をおもしろいと感じたのは、潜水艦艦長同士の対決が手に汗握るものであり、また最後のシーンが印象的に仕上げられている点にあるからではないでしょうか。これが著者にとって4作目というから、次回作以降に大きく期待したいと思います。
posted by yastd at 00:24| 広島 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 積ん読からの脱却 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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